和竿つくりの注意点 東作六代目著作 竹、節ありて強し より引用
今では、伝統工芸である和竿つくりが学べる講座もあるそうですが、和竿つくりの名門 東作の当代が書いた「竹、節ありて強し」より重要ポイントをメモ書きします。
市立図書館にも入っていたりするので、興味のある方は読んでみるのがおすすめです。
話し言葉で書いていて、とても読みやすいです。
和竿ができるまで
①竹の伐出し
②材料選び
③切り組み
④矯め
⑤糸巻き
⑥塗り(手拭き)
布袋竹は釣り竿の理想形
最近の和竿の傾向として、海釣り用が多いので、この竹はよく使います。粘りとか硬さ、反発力では布袋竹の右に出る竹はありません。引き絞ったら、絞っただけの反発力がある。ただ、反発力が強いんじゃなくて、粘りがあってやさしい。
矢竹や淡竹あんかもよく和竿に使われるっていいますが、今は和竿といえば布袋竹ってほいうほどよく使われていますよね。
私も布袋竹でヘチ竿を作る予定です。
節間が布袋さんのお腹のように膨らんでいるのが特徴で、とくに根元のほうがよく膨らみます。~段腹といって嫌われます。~段腹の布袋は胴の縦溝も深いんですよ。溝が深いと中を削った時にどうしても薄いところと厚いところができて強度にムラが出る。
ほかによい布袋竹の条件としては、断面が丸いこと。これは竹全般に要求される条件ですが、断面がきれいに丸い布袋竹って、案外少ないんですよ。~たいていは下のほうがぽっこりふくれて溝が深く、上にいくと蒲鉾みたいに片方がぺたんと平らになっている。とくに節の高いのは溝が深くなる傾向にあって、断面がまん丸になりません。ですから、節が低いことも布袋竹を選ぶときは重要です。
ほんとうに使えるのは100本に1本らしいですね。
だから、竿1本つくるのに、1本の竹からではなくて、あわせるんですね。
私の場合は、穂先はチタンを使います。
で、穂先をつなげる部分、その下、さらに下、手元と4か所いいところどりで和竿を作ろうと思います。
布袋竹の根元部分は、布袋竹らしいですが、自分の好みではないので、淡竹か何かを選ぼうと思います。
日当りが良いほうが、節間が短くなるけれど節が高くなるので竿には向いていない。
なので、日当りがよくも悪くもないところのが竿にはいいそうだが、西日が当たるところは特にだめだそうだ。
商品ではなく、自分用で最初に試しに作る分には、妥協するしかないのではと考えています。
それに、初めての火入れなら、本命の竹ではなくて、しょぼい竹で練習したほうがいいですね。
いきなりぶっつけ本番は失敗しそうです。
穂先や穂持ちに使うような細い布袋竹は、~胴体全部が竿の先のように張りとテーパーを持った、節間の短い細い竹じゃないとだめ。
こんな竹なかなか見たことないですね。
私は、独立する前は企業の園芸部門に所属していて、年末になると門松、ミニ門松を作っていました。ミニ門松に向いたきれいな竹って全然なかったですね。孟宗竹のほうが、結構いい竹が見つかるんですが、ミニ門松用に矢竹や五三竹を使っていましたが、虫が入っていなくてきれいな竹を探すのに一苦労でした。
ただ、六代目 東作の本を読んでいると虫が入っている五三竹のほうが条件がいい場合があるとか。
いずれにしろミニ門松用で30cm程度いい場所がとれたらいいってことでも難しいので竿用の竹は本当に難しそうです。
竹を切る時期は、基本的にはどの種類も一緒です。だいたい、11月に入って、ひと霜降りた頃が最高だといわれています。竹という材はこの頃がいちばん充実していてい虫も食いにくい。年明けの2月ぐらいに伐ったものは、なぜか虫が湧きやすいんですよ。皮のすぐ下の
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