和竿(竹竿)自作① 竹の準備……購入OR切り出し
和竿、竹竿を自作するために必要な竹の入手は、山に入って自分で切って手に入れるか、購入することです。
購入するならば、以下のサイトなどで購入できます。
和竿作りのパーツや道具がそろうネットショップ
https://www.wasao.jp/
普通に購入できます。穂先用のグラスの長さ、直径の種類も豊富なので、自作するつもりなら一度確認したほうがいいです。
私は、こちらで穂先を購入しています。
和竿職人 汐よしさんのネットショップ
http://www7b.biglobe.ne.jp/~shioyoshi/sub2.html
竹は火入れ、切り組み無料と書いていますが、サイトから購入出来るシステムになっていないので、電話注文?
いつかは、汐よし職人のヘチ竿が欲しいです。
15万円ほどするので、すぐには購入出来ないですが、和竿自作のための解説DVDも販売していますし、自分が作ろうとしている竿のデザインを見るだけでも参考になります。
和竿工房やす
http://www.wazaoyasu.com/concept3.html
YouTubeにも丁寧な和竿作り動画をあげて下さっている職人さんのネットショップです。
作り方も記載しているので参考になります。
和竿を自作しようとするならば、一度、動画も見てみることをおすすめします。
本では分からなかったこと、分かりにくいことが見やすく分かりやすいです。
竹の切り出し
11月~12月の新月に切り出しをします。
それ以外の季節ですと竹が水を多く含んでいて、乾かしても腐れやすいです。
ただ、昔の和竿職人さんが書いた本に寒くなった11月~12月の年越す前の新月って書いているので、温暖化で暑いぐらいの11月では厳しいと思い、12月に竹を採取するようにしています。
ヘチ竿には布袋竹もしくは丸節竹を使います。
布袋竹は、根本の節が不規則なので見分けがつきやすいです。
七福神の布袋様のお腹のように膨らんでいることから名前がついたそうですが、言うほど膨らんでないです。
節が不規則なのは布袋竹しかないので、それで区別をつけています。
丸節竹は、矢竹のように竹の幹にハカマがついた女竹です。
特徴としては、節から何本も枝が出ているので区別がつきます。
布袋竹よりも多いので入手しやすいです。
竿にした竹と竹をつなぐために矢竹を使います。
手元には好みで淡竹などを使う人もいます。
ヘチ竿を作るならば、穂先は竹ではなくグラスなどを使うのが種類なので、
竹として必要なのは、穂先受け、手元上、手元、印籠芯用の矢竹になります。
切り出しには、竹用のノコギリがおすすめです。
普通のノコギリでは竹は切りにくくて、すぐに刃もダメになります。
山に入るときにベルトにかけるタイプが使いやすいので安くて切りやすいのは以下のノコギリでした。
私の近くのホームセンターでは200円ほど安かったので、ホームセンターで確認することをおすすめします。
よく切れる剪定ばさみがあると枝を落としやすい(切りやすい)のでおすすめです。
私が園芸の仕事をしていた時に先輩職人さんたちから勧められずっと使っている切れ味の良いものが岡元の剪定ばさみです。
あとは、竹の表面が汚れたまま自家用車に乗せるのが気になる方は、いらないタオルなど用意するといいです。
必要な竹のサイズが分かっていたら、不必要な部分を切り捨てたら自家用車にも乗りますよ。
新月がどうしても無理ならば、数日ずれても大丈夫です。
ただ、年を越すと竹に虫が入りやすいらしいので、年内がおすすめです。
梅雨や夏には絶対に竹を採取しないほうがいいです。ホント腐れます。
それから、布袋竹など男竹(ハカマがついていない竹)は皮が厚く、そのまま干すと乾きにくいので、軽く火入れして、皮の表面の繊維を壊して水分を抜けやすくします。
また、竹を採取する場合、虫穴が開いている竹はやめた方がいいと素人が書いている本がありますが、職人さんたちは布袋竹の虫穴は大丈夫と書いています。
ただし、、虫穴があると火入れ、矯めの時にその箇所が焦げやすいので注意が必要です。
私は、最初、失敗して焦がしました。
竹に火入れするのは、いらない練習用の竹でするほうがいいです。
竹の火入れ、矯めは、七輪に炭を入れて行うか、和竿ショップなどで売っている火入れ用のガスコンロを使います。ガスコンロは数万円するので、自作する人もいますが、ガスコンロに七輪乗せて自作なんて危険そうで、私は七輪に耐火煉瓦を2個乗せて使っています。
火入れした後は、数週間天日干しして、それから、室内の風通しの良いところで3年間乾かすそうですが、私は待てないので、1本だけ半年乾かしたあとにすぐに切り組みに入ってます。
私は、鹿児島に住んでいるので、仲の良い人の山やそのまた知人の山で竹を分けてもらっていますが、都会の人だとショップで購入するほうがいいですね
最初は、全然、布袋竹が見つからない!!って感じだったのですが、色んな人に聞いて、さらにその人が聞いてくれてってなってどんどん見つかってきたので、次の冬は大量に入手できそうですが、保管する場所が……。
お礼にヘチ釣りで釣れた、チヌやヘダイを持っていったら喜んでくれてます。
竹を自分で採取する場合の流れ
12月の新月の日に採取
男竹はすぐに軽く火入れ
天日干し1週間 すだれのようにするのがおすすめ
室内の風通しの良い所で3年間乾かす
タグ:和竿 ヘチ竿 作り方, 竹竿 入手 切り出し, 竹竿 自作
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